この子は産まれたがっている 

ホルモン補充は始まっている。
エストラーナはもうお腹に貼ってある。
なのに、「僕だったら戻さない」という副院長先生の言葉で心がグラグラ揺らいだ。
いつも前向きな副院長先生がSTOPをかけた。
いつも慎重な院長先生がGOをくれた。
いつもと逆。
どう捉えればいいんだろう。

移植するべきか、見送るべきか、一人で決められない。
すぐに主人に「お昼休みに電話ちょうだい」ってメールを入れたけど、かかってこない。
出かけるときに言ってた、今日は特に忙しいって…
12時半、もう一度メールを入れてみた。
それでもかかってこない。

待っている間、これまでの事を考えていた。
採卵から移植、そして今日までのこと。

生理3日目、担当の副院長先生はお休みだったので、診察は院長先生。
次の診察も副院長先生はまたお休みのため、院長先生。
神戸に滞在中、病院の受付機で予約。
毎回、副院長先生の空きがなく、院長先生の診察。
今回はパソコンが壊れていたため神戸には持参できず、ホテルでキャンセル待ちをチェックすることも出来なかった。
結局、採卵が決まるまで院長先生に診ていただいた。
こんなことは初めてだった。
そして、着床前診断の結果を聞こうと電話した時、副院長先生はお忙しく、かけなおすことになった。
かけなおした際、なぜか副院長先生ではなく、院長先生に繋がった。
院長先生は「正常卵の可能性は十分ある」とおっしゃった。
だから、私たちは移植を決めた。
偶然、たまたまが重なり今に至る。
こんなに偶然が重なるもんだろうか。
もし、あの時に副院長先生に繋がっていれば、今が違っていたように思う。
院長先生が電話にでなければ、私たちはきっと移植する決断はしなかったはず。

そんな事を考えていた時、あることを思い出した。
そう、採卵が決まった際に聞かれることがある。
・着床前診断を受けるか。
・染色体異常の卵はどうするか。
・不明だった卵はどうするか。
などの質問があり、自分の意思を告げる。
はじめて着床前診断を受ける時、副院長先生から「不明だった場合」を聞かれた。
どうすればいいか分からず、「一般的には皆さんはどうされているんでしょうか?」と質問。
すると副院長先生は「まず不明は戻すことはない」とおっしゃったので、私は不明の場合は廃棄すると答えた。
採卵するたびに、前回と同じということで進められてきた。
書類に廃棄とあるのだから、不明があった場合、移植をすすめられることはないはず。
なのに、今回私の元に「不明」という結果が知らされた。
たまたま転記ミス、又は見間違ったか、いや若しくは院長先生は不明でもすすめる方針なのかも。
いずれにせよ、何が起こったかは私には分からない。
けれど、こんなにも偶然が重なるなんてことはないような気がした。
数々の難関をくぐり抜け、私たちのところへやって来たってことだ。
お昼休みを過ぎても主人からの電話はなかった。

でも、もういい。そんな気がした。
偶然もここまで重なれば、必然だ。
そう考えた時、私は思ってしまった。

この子は産まれたがっている。

単なる偶然といえば、それまでの話。
でも、私は運命めいたものを感じてしまった。
思い込みだと笑われるだろうけど、それでもいいような気がした。
スッキリ雲が晴れたような気分。
この子は大丈夫な気がする。
きっと私が来るのを待っている。
根拠なんかなくてもいい。

決めた! 移植する!

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プロフィール

noco122

Author:noco122
45歳。不妊治療3年半。卵管閉塞と精子無力症のため、顕微授精をしています。2度の稽留流産で泣き崩れましたが、着床前診断を受けるため大谷クリニックへ転院し、待望の妊娠!はじめてのマタニティライフを送っています。

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