5度目の妊娠判定 春が来ない 

着床前診断を受けた。
正常卵がひとつだけあった。
その正常卵を移植し、迎えた妊娠判定。

たくさんの方からの応援、励ましの言葉を胸に病院へ向かいました。
きっと大丈夫!妊娠してる!そう言い聞かせて。
昨日とは違い、暖かく陽射しが柔らかい。
そろそろ春がやってくる。
なのに、私に春は来ませんでした。


予約時間よりも早く病院へ。
血液検査の結果が1時間程度かかるため、病院からそういわれていた。
これで最後になるかな? なればいいな。

待ち時間も苦痛じゃなかった。
水天宮の子授け守りを握り締めて待っていた。
予約時間から40分後、診察室のドアを開けた。

「失礼します」の私の言葉が終わる前に先生はおっしゃった。

「ダメやったわ」
先生は首を横に振った。

正常卵だから妊娠できるかもしれない。
そう思っていたけれど、現実は上手くいかない。
絶望感がじわ~っと胸に広がっていくのを感じた。

「卵、綺麗やってんけどね

そう言って手渡された用紙にはhcg値0.01の文字。

これまで4回の移植を受けてきたけれど、こんな数値は初めて。
1回目、妊娠5週目で化学流産
2回目、陰性(hcg値から着床はしていたとの結果)
3回目、妊娠9週目 心拍確認後の稽留流産
4回目、妊娠8週目 心拍確認後の稽留流産

そして5回目の今回。
正常卵だったのに、かすりもしなかった…
はじめて着床すらしなかった。

「先生、このまま治療を続けて…どうなんでしょう、私」

そんなこと先生に尋ねても仕方ないこと分かってる。
でも、考えるよりも前に言葉が出てしまった。

「僕の口から絶対妊娠できるとは言われへん。
 でも、あなたの場合は去年2度も妊娠して流産してるからね。
 それって凄いことなんよ。
 10年前、5年前ですって言うんとは全然違う。
 十分妊娠できる体であることは確か。
 でも、治療を続けて必ず妊娠できるとは限らへん。
 それは言われへん」


先生のおっしゃることは御もっとも。
「妊娠できますか?」
「妊娠出来ますよ」
言えるわけない。

「43歳で妊娠は難しい。
 僕の患者さんで、43歳で妊娠してるのは年間で数人。
 41歳くらいになるともっと多いんやけど。
 でも、治療やめますって言うてた患者さんがね、
 1年後にまた来てるんよ。
 やっぱり赤ちゃん欲しいって来るんよ。
 それやったら、その1年が勿体無いって思う。
 続ける、続けないはゆっくり考えてほしい」


熱のこもった先生の言葉。
嬉しくもあり、悲しくもあり…

年間、数人。

十数人とは言わなかった。

数人。

たった数人。

これが43歳の現実。

来月、私はとうとう44歳になる。
なってしまう。


病院を出てすぐに主人に電話報告した。
その電話を切った途端、母から着信。
つい出たけど、出るんじゃなかった。

母の話は従妹Aちゃんの話題。
Aちゃんは3つ年下。
子供の頃から近所に住んでいたこともあり、ずっと仲良しだった。
私と同じで晩婚、39歳のときに結婚した。
現在、40歳と10ヶ月。

「Aちゃん、妊娠4ヶ月なんやって」

母の言葉が胸を貫く。
なんでいつもタイミング悪いの
こんなときにそんな話、聞きたくない。
おめでたいことなのに、身近な人の妊娠は手放しで喜べない。
Aちゃんだって子供が欲しくてきっと頑張っていたはず。
なのに「おめでとう、良かったね」より「羨ましい」という妬みが先だった。
なんて私は嫌な奴なんだろう。
情けなくて自分が嫌になる。

モヤモヤする気持ちのまま新幹線に乗り、とんぼ帰り。
往復10時間の移動と陰性という結果でもうクタクタ。
駅の改札を出ると、そこには主人の姿があった。
今日から出張だって言ってたのに、私の帰りを待ってくれていた。
私が暗い部屋に一人で帰らないでいいように…との気遣い。
主人の気持ちが嬉しくて、この日はじめて笑顔になれた。
手をつなぎ、今後のことを話しながら家に帰った。

受け入れよう。
情けない自分も受け入れて、また一からはじめようと思う。



ブログを通し、応援してくださった皆さまへ。

今回、またも残念な結果となってしまいました。
たくさんのコメント・メールをいただきましたが、今回のお返事は見送らせてくださいね。
応援の言葉、嬉しかったです。
自分のことのように、一緒に一喜一憂してくださる方々いること。
感謝の気持ちでいっぱいです。
44歳目前でも妊娠出来たよ!ってお伝えしたかったのに…
良い報告が出来なくてごめんなさい。
そして、本当にありがとうございました。

私にはまだ春は遠いようですが、
皆さんのもとには早く春が訪れますように♪


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プロフィール

noco122

Author:noco122
45歳。不妊治療3年半。卵管閉塞と精子無力症のため、顕微授精をしています。2度の稽留流産で泣き崩れましたが、着床前診断を受けるため大谷クリニックへ転院し、待望の妊娠!はじめてのマタニティライフを送っています。

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